概念 | 破壊された中耳伝音系の再建を行って、さらに鼓膜形成を行うという手術 | |||||||||||||||||||||||||
適応疾患 | 伝音性難聴をきたす慢性化膿性中耳炎、真珠腫性中耳炎etc. | |||||||||||||||||||||||||
術式と分類 | 耳小骨の保存状態に応じて、以下のT〜W型に分類される。表中の○は残存を、×は除去を表す。
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急性中耳炎 |
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滲出性中耳炎 |
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慢性化膿性中耳炎 |
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真珠腫性中耳炎 |
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Me´nie`re病 |
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突発性難聴 |
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外リンパ瘻 |
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ムンプス難聴 |
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良性発作性頭位 めまい(BPPV) |
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分類 | ・中枢性麻痺(上位ニューロン障害)…額を中心とした上部の表情筋の運動は保持される ・末梢性麻痺(下位ニューロン障害)…一側の全部の表情筋が麻痺する | ||||||||||||||||||||||||||||||
検査 | ・大錐体神経の検査…涙液分泌検査(Schirmer検査) ・アブミ骨筋神経の検査…アブミ骨筋反射の有無をみる ・鼓索神経の検査…電気味覚検査(舌前2/3の味覚をみる) ・表情筋の検査…電気神経検査(顔面神経本幹を電気刺激→表情筋の筋電位の振幅を測定)、 神経興奮性検査(顔面神経本幹を電気刺激→表情筋の収縮が起こる最小の電圧レベルを測定)
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疾患 | ・Bell麻痺(特発性麻痺)…突発的に片側性に麻痺が起こる。単純ヘルペスウイルス(HSV)の再活性化に起因。副腎皮質ステロイドやアシクロビル、顔面神経減荷術などにより治療 ・Hunt症候群(耳性帯状疱疹)…膝神経節に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化が原因。突発的に片側性に麻痺が起こるとともに、外耳道や耳介に疱疹が出現する。また、内耳の障害を伴うこともある。治療はBell麻痺とほぼ同じだが、予後はBell麻痺に比べて悪い ・その他、中耳真珠腫、耳下腺悪性腫瘍、側頭骨横骨折、手術における損傷etc. |
開口部 | 解剖学的特徴etc. | ||
上顎洞 | 中鼻道 | 最下部に自然口をもてない(→炎症産物が蓄積しやすい)。下方には口蓋腔が存在する | |
篩 骨 洞 | 前部 | 中鼻道 | 紙様板という薄い隔壁を介して、眼窩内側壁に接する(→副鼻腔手術の危険部位&眼窩吹き抜け骨折の好発部位)。また、後部篩骨洞は視神経と隣接する |
後部 | 上鼻道 | ||
前頭洞 | 中鼻道 | 嗅球の前方に位置し、前頭洞に起こった副鼻腔炎はしばしば頭蓋内に波及する | |
蝶形骨洞 | 上鼻道 | 視神経の他、下垂体や内頸静脈と接する。蝶形骨洞に起こった副鼻腔炎はしばしば頭蓋内に波及する |
@感作の成立 | 抗原の粘膜内侵入 → 抗原提示細胞による貪食 → ヘルパーT細胞の活性化 → B細胞でのIgE産生 → 特異的IgE抗体が鼻粘膜の好塩基球に固着 |
A抗原暴露 | 抗原が細胞表面のIgEとの結合 → 脱顆粒によるケミカルメディエーター(ヒスタミン、ロイコトリエンetc.)の放出 |
B症状の発現 | 知覚神経(三叉神経)刺激によるくしゃみ、副交感神経刺激による鼻漏、血管透過性亢進による鼻閉 |
内科的治療 | マクロライド系抗生剤の少量長期投与が行われる。気管支喘息合併例では、ステロイドの投与も行われる。その他、上顎洞穿刺洗浄やProetz置換法、YAMIK置換法なども | |
外 科 的 治 療 | 内視鏡的副鼻腔手術 (ESS) | 現在、慢性副鼻腔炎に対する手術療法の中心となっている。内視鏡を用いて鼻腔内からアプローチして、各副鼻腔の自然排泄経路を拡大する(病的粘膜は完全には切除しない) |
副鼻腔根治術 | 犬歯窩から経上顎洞でアプローチするCaldwell-Luc法などがある。自然口を拡大するとともに、病的粘膜をなるべく掻爬して除去する。現在では、慢性副鼻腔炎の手術としてはあまり行われないが、鼻内からのアプローチが困難な腫瘍性病変や術後性嚢胞でよく用いられている |
上咽頭癌 | 中咽頭癌 | 下咽頭癌 | |
発生部位 | 鼻咽腔 | Waldeyer咽頭輪(主に口蓋弓) | 輪状後部、梨状陥凹、咽頭後壁 |
組織型 | 未分化の扁平上皮癌が最多 | 扁平上皮癌がほとんど | 高分化型の扁平上皮癌がほとんど |
疫学 | 50〜70歳代の男性に好発 華僑を中心とする中国人に好発 | 50〜60歳代の男性に好発 | 50〜70歳代の男性に好発 (輪状後部癌は女性に好発) |
重複癌 | × | 時々(下咽頭癌・食道癌etc.) | 時々(食道癌・中咽頭癌etc.) |
原因 | EBVとの関連 | 喫煙・飲酒が危険因子 | − |
症状 | 頸部リンパ節腫脹(特に後方リンパ節)、耳症状(滲出性中耳炎)、反復性の鼻出血、三叉神経・外転神経の障害、遠隔転移(骨・肺・肝に多い) | 癌自体の痛み(←潰瘍を形成するため)、頸部リンパ節の腫脹 (進行してから発見されることが多い) | 咽頭異常感(咽頭痛・つかえ感etc.)、頸部リンパ節腫脹、嗄声(←梨状陥凹癌)、大出血(←喉頭後壁癌) |
治療 | 放射線治療が第1選択 | T・U期では放射線治療 V期以上では集学的治療 | T1, T2の一部:放射線治療単独 T2の一部, T3以上:手術が基本 |
予後 | 5年生存率:50%程度 | 厳しい | 頭頸部悪性腫瘍の中で最悪 |
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