関節症状 | 多発性(3関節以上)・対称性・持続性(6週間以上)・変形性の関節炎 手関節・中手指節(MCP)関節・近位指節間(PIP)関節などの手の関節が最も侵されやすく、初発部位も手の関節が最も多く、約50%を占める。ただし、遠位指節間(DIP)関節が侵されることはRAではまれである。罹患関節の疼痛、腫脹、熱感、可動域制限を訴え、炎症が著明であれば発赤も出現する。また、朝のこわばり、安静後のこわばりもほとんど必発する。進行すると骨破壊が起こり、次第に変形してくる(手指の尺側偏位・スワンネック変形・ボタン穴変形・オペラグラスハンド・槌状趾などがみられるようになる)。最終的には、骨性強直を起こしたり、支持性を失って、関節としての機能をまったく失うこともある。 脊椎には滑膜が存在しないので、RAにおいて通常障害されることはないが、頸椎には滑膜が存在しており、RAによって神経症状をきたしたり、環軸椎亜脱臼が起こったりする。 | |
関 節 外 症 状 | 全身症状 | 微熱、体重減少、全身倦怠感、易疲労感 |
皮膚症状 | 皮下結節(リウマトイド結節) | |
血管症状 | 血管炎(悪性リウマチとよばれる) | |
眼症状 | 強膜炎、上強膜炎、虹彩毛様体炎、強膜軟化症、乾燥性角結膜炎(2次性シェーグレン症候群の合併) | |
肺症状 | 間質性肺炎(肺線維症)(←抗リウマチ薬の副作用)、胸膜炎、肺内リウマトイド結節、Caplan症候群(塵肺症患者へのRA合併) | |
神経症状 | 多発性単神経炎(←血管炎が原因)、環軸椎亜脱臼による頸髄圧迫症状、手根管症候群、尺骨神経障害(←肘関節炎による) | |
腎症状 | 薬剤性腎障害(DMARDsによるタンパク尿・ネフロ―ゼ症候群、NSAIDsによる間質性腎障害) | |
アミロイドーシス | 2次性アミロイドーシス(RAの5%にみられる。アミロイドAタンパクの沈着によるAAアミロイドーシスで、腎障害・消化管障害をきたす) | |
合併症 | Felty症候群(白血球減少+脾腫) |
末梢血検査 | ・白血球数:正常〜軽度増加(Felty症候群・シェーグレン症候群の合併では減少) ・正球性正色素性貧血(←鉄の利用能低下による) ・血小板数:軽度〜中等度の増加 |
血液生化学検査 | ・肝機能障害(薬剤性肝障害が多い。原発性胆汁性肝硬変症の合併) ・腎機能障害(薬剤性腎障害が多い。2次性アミロイドーシスがみられることも) |
炎症反応 | 活動性に応じてCRPや赤沈値が亢進 |
免疫血清学的検査 | ・リウマトイド因子(陽性率80%。RAの活動性と相関) ・IgGリウマトイド因子(免疫複合体で、陽性率30%) ・補体C3・C4・CH50(血清中で正常〜高値) ・抗核抗体(間接蛍光抗体法により陽性率40〜50%) ・抗Filaggrin/CCP抗体(感度70〜80%、特異度95%以上) |
X線検査 | 関節周囲の骨陰影の斐薄化、関節裂隙の狭小化、軟骨下骨の侵食像・びらん像、関節変形・亜脱臼、骨性強直 |
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