概念 | 何らかの原因によって急激に腎機能が低下し、その結果、高窒素血症や血清クレアチニンの上昇をきたし、水・電解質や酸塩基平衡などの生体の恒常性が保てなくなった状態で、多くの場合には可逆性の病変である | ||||||||||||||||||
分類 ・ 原因 |
| ||||||||||||||||||
症状 ・ 検査 |
| ||||||||||||||||||
鑑別 |
| ||||||||||||||||||
治療 |
|
概念 | 数ヶ月〜数年単位で慢性に経過し、かつ不可逆的に進行する腎機能障害 |
病態 ・ 症状 |
|
治療 | ・食事療法(低蛋白・高カロリー食の他、高血圧・浮腫が著明な場合には塩分摂取制限、乏尿をきたす末期腎不全では水分摂取制限も行われる。また、高K血症に対しては、Kの摂取制限が必要) ・降圧療法(サイアザイド系利尿薬orループ利尿薬、ACE阻害薬・Ca拮抗薬などの降圧薬が用いられる) ・高Pi血症・高PTH血症に対する治療(沈降炭酸Ca薬の投与、活性型ビタミンDの大量・間欠投与) ・貧血に対する治療(エリスロポエチン製剤の投与) |
概念 | 急性・慢性腎不全の終末像で、腎機能の高度低下に伴って全身の臓器に障害が及び、多彩な症状を呈するに至った病態 |
臨床 症状 | ・精神神経症状(易疲労感、頭重感、記銘力低下、幻覚、昏睡、羽ばたき振戦など) ・末梢神経障害(左右対称で四肢末端優位の末梢神経障害、restless legなどの異常感覚) ・循環器症状(高血圧、心不全、浮腫、心膜炎など) ・呼吸器症状(肺水腫、Kussmaulの大呼吸) ・消化器症状(食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、吐血、下血、アンモニア臭を伴う口臭、消化性潰瘍など) ・その他、貧血・出血傾向、易感染傾向、皮膚掻痒感 |
血液透析 (hemodialysis;HD) | 腹膜透析 (peritoneal dialysis;PD) | |
方法 | 透析器(dialyser)、透析液、透析される人の血液が3要素。 透析器は現在中空糸型構造のものが主。 一般に、透析液は、低K+、低BUN、低クレアチニン、高HCO3-とされる。また、Na+に関しては、患者の血液濃度と同じくらいにするのが主流である。 透析を行う際には、毎分200ml以上の血液の採取が必要なため、外シャント(橈骨動脈と皮下静脈の両方に人工血管を挿入)あるいは内シャント(橈骨動脈と皮下静脈を手術的に皮下で吻合)などのblood accessがとられる。また、採取された血液には抗凝固剤としてヘパリンや低分子ヘパリンが投与され、体内に戻す前にヘパリンの阻害剤のプロタミンが投与される。 | 体表面に匹敵する面積をもち、毛細血管が豊富に分布する腹膜を半透膜として利用した方法である。主流はCAPDとよばれる方法である。 まず、腹腔内に専用のカテーテルを留置する手術が行われる。そして、2Lの透析液を腹膜に入れては6時間後に抜くという操作を1日4回くり返す。この操作は、透析液を入れておくバッグと腹との位置関係を変えるだけで簡便に行うことができる。 |
特徴 | 2〜3日に一度、5時間くらいで行うため、血液の浄化が急激であり、また社会生活への影響も大きい。除水効率はよいが、中分子蛋白質の除去にはあまり効果がない | 持続的で緩徐な透析が可能で、社会生活に対する支障が少ない。blood accessが不要ではあるが、腹膜カテーテルを介した感染の危険や、蛙腹などの美容上の問題がある。また、中分子除去には優れているものの、除水効率はあまりよくない |
合併症 | ・不均衡症候群…血液浄化のスピードが速すぎるために、血液と髄液との間にpHや浸透圧の差が生じ、頭痛、悪心・嘔吐などを呈する ・低血圧…急激な濾過による循環血漿量の低下が原因 ・アミノ酸、水溶性ビタミンなどの欠乏症 ・Al中毒…透析液へのAlの微量混入により、脳症(痴呆・不随意運動・意識障害など)や骨軟化症を呈する ・透析アミロイドーシス…β2-ミクログロブリンの蓄積により、長期透析患者で手根管症候群などが起こる ・後天性腎嚢胞…長期透析患者に起こる。腎癌へ移行することもある | ・腹膜炎…腹膜カテーテルを解した感染による。腹膜炎の反復により、腸管の通過障害を伴う硬化性腹膜炎とよばれる予後不良の病態を呈することがあり、注意が必要である |
血漿交換 | 吸着療法 | |
方法 ・ 特徴 |
血液を体外に取り出した後、遠心分離などの方法によって、これを血球成分と血漿成分に分ける。血球成分はそのまま体内に戻し、血漿成分は捨てて新しいものと交換する。 非常にコストがかかる治療法のため、適応がGuillain-Barre´症候群、原発性マクログロブリン血症、血栓性血小板減少性紫斑病、家族性高コレステロール血症(ホモ型)、劇症肝炎などに限られる。 | 取り出した血液をそのまま(or血漿成分を分離した後)特定の吸着剤に接触させる。これにより目的の物質が特異的に除去される。 あまり高価な方法ではないが、吸着剤として実用化されているのが現在のところLDL吸着剤と抗A・抗B抗体吸着剤くらいで、腎不全の治療として用いるには限界がある。 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||