インスリノーマ
症状
低血糖症状の特徴
中枢神経機能低下が目立つ(意識障害が最も多く、痙撃、複視、もうろう状態、傾眠など)
・慢性的な低血糖のために、自律神経系症状は呈しにくい
・慢性的な低血糖による記憶障害、機構、知能障害、精神症状などのために、精神疾患として治療されている症例も少なくない
Whippleの3徴候
空腹時の低血糖、低血糖症状、糖分摂取で速やかな改善
代表的な所見
@40mg/dl以下の低血糖、A低血糖時のIRIが6μU/ml以上、BCペプチド200pmol/l(0.6ng/ml)以上、CSU薬、その他の低血糖を起こす薬剤の未使用、Dインスリン自己抗体・インスリン受容体抗体陰性
検査
負荷検査
@Cペプチド抑制試験(インスリンを持続静注し、血中Cペプチドが正常に抑制されるかどうかをみる)
A72時間絶食試験(絶食させ、インスリン・Cペプチドの分泌が抑制されるかどうかを主にみる。血糖が45mg/dl以下になったら危険なので中止する)
腫瘍の局在検査
@超音波検査(術前では感度18〜50%程度と低いが、術中では90%以上と高い)
A選択的Ca動脈内注射、肝静脈サンプリング:ASVS(胃十二指腸動脈(膵頭部)or脾動脈(膵体尾部)にCa注入によりインスリンの分泌増加を肝静脈採血で確認し、腫瘍の位置を同定する)
 腫瘍の 
特徴
・腫瘍の大きさ:1〜2cm
・単発性の頻度:90%
・膵外性の頻度:1%
・良性と悪性の鑑別点:肝転移やリンパ節転移があるものや、膵周囲への浸潤の
        明らかなものは悪性。病理組織学的には鑑別困難なことが多い
・悪性の頻度:10%
・MENtype1症候群の合併の頻度:10%
治療・内科的治療…悪性で摘出不可能な場合に適応となる
・外科的治療…摘出可能な腫瘍に対しては、核出術or肝静脈サンプリングを行う

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