〜毎年何らかの形で出題されています〜 |
|
名称 | 英語名 | 略語 | 特徴・構造・機能 |
尾状核 | Caudate nuclei | Cd | 灰白質の細長い曲がった塊で、側脳室前角中に突出する厚い前部(頭部)、側脳室の床面に沿って伸びる体部、側頭葉内を下方、後方および前方に曲がって下行し、側脳室に至る細長く曲がった部分(尾部)の3部からなる |
被殻 | Putamen | Put | 白質線維の板により、レンズ核が分割された3つの部分のうち、外側の大きな暗灰色の部分。内包を貫通する灰白質の帯を通して尾状核と結合する。組織学的構造は尾状核と類似し、この両者が線条体を形成する |
淡蒼球 | Globus pallidus | GP | レンズ核の内部の比較的明るい灰白部分で、外節と内節の2部に分かれる。発生学的には間脳由来で、鉄が多い |
視床 下核 | Subthalamic nuclei | STN | 凸レンズ様の境界が明瞭な核で、内包の大脳脚部背面に接して視床下部の腹側に位置し、黒質のすぐ上方にある。淡蒼球および同側運動皮質の外節から局所性に多量の線維を受けている。視床の中心内側からの求心性小線維束は視床下核の吻側部に終わっている。視床下核からは淡蒼球の内外節・黒質の網様体部として少数は同側の大脳脚橋核へ投射している |
黒質 | Substantia nigra | SN | 横断面では半月形の大細胞塊で、大脳脚の後面を越えて橋の吻方縁から視床下部へと広がっている。稠密で色の付いた(すなわち、メラニン含有)細胞の背側層(緻密部)と、広範に細胞が広がった腹方部(網様部)とがある。特に前者は線条体の方へ突出した多数の細胞を含み、伝達物質のドーパミンを含有するシナプスを有する。他の非ドーパミン性細胞は視床腹側核の吻方部・上丘の中間層・中脳網様体の一部へ突出している。黒質と線条体は、各種の神経伝達物質、特にGABAによって互いに連絡しあっている。黒質網様部は、視床下核・淡蒼球の外層・橋縫線の外側核・中脳の大脳脚橋核から求心性の線維を受けて、線条体に遠心性線維を出しており、パーキンソン病やハンチントン病に伴う代謝障害に関係する |
・投射ニューロン projection neuron(medium size spiny neuron) GABA作動性。ラットでは新線条体の全ニューロンの95%を占める。以下の3種からなる | ||
@ A B | Substance P/Dynorphin/D1receptor Enkephalin/D2R NeurokininB | 45% 45% 5% |
・局所回路ニューロン interneuron ラットでは新線条体の全ニューロンの5%を占める。次の2種からなる | ||
・large aspiny neuron アセチルコリン作動性 Substance P receptorあり | ||
・medium size aspiny neuron GABA作動性で、次の3種からなる | ||
@ somatostatin/neuropeptideY/NO/Substance P receptor A parvalbumin/fast-spiking B Ca/retinin |
μ-opioid receptor | コリン作動性ニューロン | somatostatin線維 | |
patch | あり | 少ない | 少ない |
matrix | なし | 多い | 多い |
疾患名 | 主な症状 | 原因 |
パーキンソン病 Parkinson's disease (PD) | akinesia(無動症)、tremor(振戦)、rigidity(固縮)を3大症状とする。知的障害はなく、その他に仮面様顔貌が見られることが多く、動けない、止まれないといった運動障害を訴える場合が多い | 黒質緻密部のニューロンの変性脱落 ↓ 新線条体への抑制性ドーパミン作動性入力の低下 ↓ 視床下核の活動亢進 ↓ 淡蒼球内節ニューロンの活動亢進 ↓ 視床への抑制性出力の亢進 ↓ 補足運動野などの活動低下 |
ハンチントン舞踏病 Huntington's chorea (HD) | 中年に発症し、進行性の痴呆と、典型的には手と頚部のすばやい踊るような不随意運動である舞踏運動を通常伴う | 第4染色体短腕先端付近にある3塩基配列の伸長を 伴った常染色体優性遺伝の遺伝疾患。 新線条体の萎縮によって起こる |
バリスムス ballismus | 激しい異常運動。手を振り回す | 視床下核の脳血管障害 ↓ 淡蒼球内節・黒質網様部が興奮しない ↓ 視床の抑制がかからない |
アテトーシス athetosis | 手指や手(時には足指や足)の屈曲、伸展、回内、回外などの、ゆっくりした、ねじるような不随意運動が、常に連続している | − |
oral dyskinesia | 高齢者によく見られる口をモゴモゴさせる不随意運動 | 淡蒼球への石灰の沈着 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||