ウイルスの特徴 |
ウイルス粒子の基本構造と形態 |
ウイルスの分類 |
dsDNAウイルス、ssDNAウイルス、dsDNA(RT)ウイルス、dsRNAウイルス、 ss(−)RNAウイルス、ss(+)RNAウイルス、ss(+)RNA(RT)ウイルス |
核酸 | 科 | ウイルス名 | 疾患 | 特徴 |
dsDNA | ポックスウイルス | 天然痘(1980年に根絶宣言がなされた) | ||
ヘルペス ウイルス | 単純ヘルペスウイルス 1型(HSV-1) | 口唇ヘルペス、性器ヘルペス | ゲノムは線状2本鎖DNA。ゲノムの中に100塩基以上の大きさをもつ反復配列をもつものが多い | |
単純ヘルペスウイルス 2型(HSV-2) | 性器ヘルペス | |||
水痘帯状疱疹ウイルス (VZV) | 水痘、帯状疱疹 | |||
ヒトサイトメガロウイルス (HCMV) | 先天性巨細胞封入体症、 輸血後単核症 | |||
EBウイルス(EBV) | 伝染性単核症、バーキット リンパ腫、上咽頭癌 | |||
アデノウイルス | 腫瘍ウイルス | |||
パポバ ウイルス | パピローマウイルス | 環状DNAの腫瘍ウイルス | ||
ssDNA | パルボウイルス | |||
dsDNA (RT) | ペパドナ ウイルス | B型肝炎ウイルス(HBV) | 急性B型肝炎、慢性肝炎、 肝硬変、原発性肝癌 |
核酸 | 科 | ウイルス名 | 疾患 | 特徴 | |
dsRNA | レオ ウイルス | ロタウイルス | 11分節の2本鎖RNAをもつ | ||
ss(-)RNA | パラミクソ ウイルス | 麻疹ウイルス | ウイルス血症、中耳炎、肺炎、麻疹後脳炎 | 多核巨細胞を形成する | |
オルトミクソ ウイルス | インフル エンザ ウイルス | A型 | インフルエンザ | 遺伝子が8分節に分かれている | |
B型 | |||||
C型 | 7分節 | ||||
ss(+)RNA | ピコルナ
ウイルス | ポリオウイルス | |||
A型肝炎ウイルス (HAV) | 小児の不顕性感染、高齢者での重症化 | 経口感染により感染 | |||
フラビ ウイルス | C型肝炎ウイルス (HCV) | 慢性肝炎、肝硬変、原発性肝癌 | 予防・治療とも難しい | ||
ss(+)RNA (RT) | レトロ ウイルス | HTLV-1 | 成人T細胞白血病(ATL) | ゲノムを細胞の染色体DNAの中に組み込む | |
ヒト免疫不全 ウイルス(HIV) | AIDS |
ウイルスの増殖 |
@吸着: | 宿主細胞上のレセプターと結合する。 |
A侵入: | (@)多くのウイルスはエンドサイトーシスによって、(A)エンベロープをもつウイルスはエンベロープと細胞膜を融合させて、(B)ロタウイルスなどは直接細胞膜を分断して、細胞内に入る。 |
B脱殻: | カプシドが分かれウイルスゲノムが細胞質内に放出される。 |
Cゲノムの複製と遺伝子発現(タンパク合成): いくつかのグループに分かれる。 |
(@)クラスT: | ワクシニアウイルスやアデノウイルスのように、2本鎖DNAをゲノムとするウイルス。DNA複製と遺伝子発現の様式は真核生物と同じ。 |
┌→ 2本鎖DNA ――→ mRNA ――→ タンパク質 └―――┘ |
(A)クラスU: | パルボウイルスなど1本鎖DNAをゲノムとするウイルス。ゲノムDNAは多くの場合、(−)鎖である。複製には宿主細胞のDNAポリメラーゼを用い、2本鎖DNAを経て再び(−)鎖DNAとなる。遺伝子発現は、2本鎖DNAから宿主細胞のRNAポリメラーゼを利用して、mRNAを合成することにより行われる。 |
┌→ (−)鎖DNA ――→ 2本鎖DNA ――→ mRNA ――→ タンパク質 └―――――――――――┘ |
(B)クラスV: | レオウイルスなど、分節状2本鎖RNAをゲノムとするウイルス。ゲノムの(−)鎖を鋳型にウイルスのRNAポリメラーゼにより多数の(+)鎖RNAが合成され、これがmRNAとして遺伝子発現を担う。一方、これが(−)鎖RNA合成の鋳型となり、ウイルスのRNAポリメラーゼにより2本鎖RNAとなる。 |
┌→ 2本鎖RNA ――→ mRNA ――→ タンパク質 └――――――――――┘ |
(C)クラスW: | ピコルナウイルス、トガウイルス、フラビウイルスなど、(+)鎖RNAをゲノムとするウイルス。ゲノムRNAはそのままmRNAとして機能する。ゲノムRNAの複製は(−)鎖RNAの中間体を鋳型として行う。 |
┌→ (−)鎖RNA ――→ (+)鎖RNA = mRNA ――→ タンパク質 └―――――――――――┘ |
(D)クラスX: | オルトミクソウイルス、パラミクソウイルスなど(−)鎖RNAをゲノムとするウイルス。ウイルスのRNAポリメラーゼにより(+)鎖RNAが合成され、mRNAとして機能する一方、ゲノム長の(+)鎖RNAを鋳型にゲノムRNAが複製される。 |
┌→ (−)鎖RNA ――→ mRNA ――→ タンパク質 └――――――――――┘ |
(E)クラスY: | (+)鎖RNAをゲノムとし、逆転写によりDNAを合成し、宿主DNAに組み込まれる(プロウイルス)レトロウイルス。 |
┌――→タンパク質 ┌→ (+)鎖RNA = mRNA ――→ (−)鎖DNA ――→ 2本鎖DNA └―――――――――――――――――――――――┘ |
(F)クラスZ: | 部分的に1本鎖の部分がある2本鎖DNAをゲノムとするヘパドナウイルス。ゲノムの複製には、ゲノムより少し長い(+)鎖(プレゲノム)の中間体を必要とし、逆転写によりDNAが合成される。一方、遺伝子発現は、ゲノムDNAが完全な2本鎖に修復された後、宿主細胞のRNAポリメラーゼによりmRNAが合成され、遺伝子発現が行われる。 |
┌→ (−)鎖DNA ――→ 2本鎖DNA ――→ mRNA ――→ タンパク質 └――――――――――――――――――┘ |
Dアセンブリ: | 複製されたゲノムやタンパクなどが組み立てられ、ウイルス粒子が形成される。これが起こる場所(核内か細胞質)はゲノムの複製場所によって変わる。 |
E成熟: | 新たに産生されたウイルスが感染能をもつように完成していく過程。 |
F放出: | 細胞外に出る。 |
腫瘍ウイルス |
ウイルスの伝播経路と感染様式 |
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