メモリについて
現在のデスクトップパソコンでは主に、3種類のメモリが使われている。歴史が古くもっとも安価な
SDRAM
。Pentium4の威力を最大限に引き出す高価な
RDRAM
。そして、Athlon系を中心にPentiumVやPentium4にもその裾野を広げてきている
DDR SDRAM
の3種類である。どれも形状は似ているが、電気的な仕様が異なる(⇔ソケットの形が異なる)ため、互換性は全くない。そのため、メモリの選択は、CPUの選択とともに、マザーボードを選定する上では避けては通れない道である。
この3種類のメモリの仕様の違いは、メモリの速度と密接に関連しており、理論上では、
SDRAM<DDR SDRAM<RDRAM
の順に速くなる。ただ、いくら速くなるからといっても、128MB程度の小容量では大した違いは感じられないし、画像関係を扱わない限り、これらの間の速度差をそれほど感じることはない。しかし、メモリ容量を大量に消費する3DCG系のアプリケーションなどでは、高速なCPUを搭載するよりも、速いメモリをたくさん搭載した方がより高いパフォーマンスが得られるケースが多い。だから、メモリは自分がパソコンをどういった用途で主に使うかという視点から選ぶべきである。
メモリを選ぶ上で、2つの数値が付きまとってくる。1つめは「PC・・・」という数値である。これは、バスクロックの周波数(何のこっちゃ分かりませんが)を表す数値で、高いに越したことはないみたいです。なお、SDRAMであれば「PC100」と「PC133」の2種類が存在するが、前者では動かない場合が多々あるので、絶対に後者を選ぶべきです。
2つめに厄介な数値として「CL=・・・」という表示がSDRAMとDDR SDRAMで見られる。これは、メモリにデータを要求したタイミングと実データが出てくるまでのズレを示したもので、こちらに関しては数値が小さいものほどよい。でも、この差は体感できるレベルではないらしいが…。
メモリは一般に大容量であるに越したことはないが、自分のパソコンが必要としている量以上に挿す必要は全くない。普通のユーザーなら256MBで十分であるし、画像系をたくさん扱うという人でも512MBあれば事足りるという場合が多い。あまりたくさんのメモリを搭載しても、お金の無駄になってしまうという場合が結構あるのです。
また、メモリの容量に関しては、注意しなければならない点がもう1つある。それは、OSやマザーボードによるメモリ搭載量の制限である。Windows XPやWindows2000は、4GBまでのメモリを搭載することができるが、Windows Meでは最大メモリ搭載量が512MBとなっている。また、815チップセットを搭載したマザーボードでは、512MB以上のメモリを扱えないということになっている。せっかく買ったメモリを無駄にしないためにも、ハード/ソフト両面の環境をしっかりとチェックしておく必要がある。
最後に、余談であるが、昨年末からメモリの値段が上がり始めている。昨年までは下がる一方であったのに、どういうわけなんだろうか?
メモリについてのまとめ
SDRAM
DDR SDRAM
RDRAM
価格
かなり安い
割と安め
かなり高い
性能(速さ)
劣る
まあまあ
速い
選択方法
マシンの値段を安く抑えたい場合には、やはりこれでしょう
Athlon系との相性が抜群。Pentium系でも外せない選択肢の1つ
Pentium4を使って妥協のない高性能マシンを組みたいならこれしかない
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