ハードディスクについて
ハードディスクの選定においては、
容量とスピード
が肝心である。
ハードディスクは基本的に容量が大きいに越したことはないが、大きければ大きいほど値段が高くなってくるから、デスクワークが中心であるにもかかわらず、100GBものハードディスクを積んでいても、宝の持ち腐れとなってしまう。自分の主たる用途を考えて、容量と価格を天秤にかけて選ぶべきである。ワープロなどで使うのみであれば20GBもあれば事足りるし、画像を扱う場合でもそれほど容量は必要ない。パソコンをジュークボックスとして使うという場合でも、30GBくらいあれば、容量不足に陥ることはまずない。ハードディスク容量で容量不足に陥る可能性が高いのは、映像を扱う場合である。下の表にもあるように、1つのファイルあたりの容量が桁違いに大きく、映像をたくさん扱うという場合には、ハードディスク容量はどんなにたくさんあっても足りないという事態に陥ってしまう。
ファイルの容量(目安)
分類
保存形式
容量
ワープロ
Wordドキュメント
1ページ 数十KB
画像
JPEG
1枚 300KB〜せいぜい1MB
音楽
MP3
1曲 4〜5MB
映
像
AVI(非圧縮)
1時間 約12GB
MPEG2(DVD用)
1時間 約2.5GB
MPEG1(VideoCD用)
1時間 約650MB
続いて、スピードについてであるが、これには3つの面がある。
まず、第1に「
回転数(rpm)
」である。これは、文字通りハードディスクの回転速度を表す数値で、この数値が大きければ大きいほど、データの読み書きが速いということになる。現在市場に流通しているハードディスクの中で人気が高い高速ドライブは7,200rpmの製品である。
続いて、目につく数値は「
インターフェース
」である。ハードディスクのスペック表示を注意深く見ていると「ATA/100」とかいう表示が見られる。これは、1秒あたりに何MBのデータを転送できるかを表したもので、この場合100MB/秒(あくまでも理論値)の転送速度があるということになる。これもまた、数字が大きいほど高性能ということになるが、現在主流は「ATA/100」である。
そして、最後に「
シークタイム(ms)
」。これはハードディスク内にある読み書きするヘッドが目的の場所まで移動するのにかかる時間を表した数値で、小さければ小さいほど高性能ということになる。現在の主流は8〜12ms(ミリ秒)程度である。
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