嗅覚 |
【細胞】 | 嗅裂(上鼻甲介と鼻中隔に仕切られた空間)に分布する嗅上皮に存在する嗅細胞が担当 嗅細胞は双極性細胞で、末梢側の軸索にはニオイ分子と結合する受容体を有し、中枢側は嗅糸となって嗅球でシナプスを形成 |
【障害】 |
| 原因 | 疾患 | 治療 |
呼吸性 嗅覚障害 | ニオイ分子が嗅 上皮に届かない | 鼻アレルギー・副鼻腔炎などの鼻・副鼻腔疾患etc. | 手術、適切な薬物治療 |
末梢性 嗅覚障害 | 嗅上皮or嗅糸の 障害 | 慢性副鼻腔炎(⇒廃用性萎縮)、ウイルス感染(⇒嗅細胞の変性)、抗癌剤・有機溶剤の長期使用(⇒嗅細胞の減少)、頭部外傷(⇒嗅糸の断裂)etc. | 懸垂頭位によるステロイドの点鼻 |
中枢性 嗅覚障害 | 嗅糸より中枢側 の障害 | 頭部外傷、脳腫瘍、特発性etc. | 治療は困難な場合が多い |
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【検査】 | 基準嗅覚検査法(T & T olfactometer)…5種類のニオイに関して、そのニオイを感じた閾値を求める検査 静脈性嗅覚検査法…ニオイのする液体を静注し、ニオイ分子を血行性に嗅上皮まで届ける。呼吸性とそれ以外の嗅覚障害の鑑別が可能 |
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吸気の湿度・温度 の調節機能 |
【機能】 | 異常な冷気・熱気・乾燥などから肺を守るために、鼻腔粘膜は毎日約1lの鼻汁を分泌し、湿度と温度の調節を行っている |
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吸気の浄化機能 |
【機能】 | 鼻前庭に存在する鼻毛…15μm以上の大きな塵埃をブロックし、除去 粘膜薄層をもった呼吸上皮細胞による線毛運動…15μm未満の小さな塵埃をブロックし、咽頭方向に運んで排泄する |
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音声の共鳴機能 |
【異常】 | 閉塞性鼻声(閉鼻声)…鼻が詰まった時の声で、鼻腔のスペースが少なくなって、音声が共鳴できなくなったために起こる 開放性鼻声(開鼻声)…音声が共鳴しすぎたために起こる。鼻腔と口腔の遮断不全が原因で、軟口蓋麻痺をきたす疾患・口蓋裂などでみられる |
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