【概念】 | 消化管や気管支などに分布する内分泌様活性物質分泌細胞(Kulchitsky細胞)が腫瘍化したもの |
【疫学】 | 壮年期に好発。好発部位は、日本では虫垂、胃、直腸、小腸の順。消化管以外では、気道(主に主気管支)にも発生することがある | |
【症状】 | 皮膚症状(発作性の皮膚潮紅・顔面潮紅、ペラグラ様皮疹)、気管支喘息様発作、右心系の弁膜症(TR、PS、PR etc.)、消化器症状(下痢、腹痛etc.)、浮腫、血圧↓、頻脈etc. |
【検査】 | 生化学検査…血中セロトニン(5-HT)↑、尿中5-HIAA↑ 消化管検査…消化管造影検査・内視鏡検査(⇒頂上に陥凹性病変を伴う隆起性病変) |
【病理】 | 鍍銀染色(+)が大きな特徴。一般に発育は緩慢で、low potential tumorとして比較的良好の経過をとる |
【治療】 | 外科的切除、薬物療法(ソマトスタチン誘導体etc.) |