大腸菌感染症 Escherichia coli infection |
【原因】 | 大腸菌Escherichia coli…線毛と鞭毛をもち、運動性を有する。腸管内の常在菌。O抗原とH抗原により数百種類に分類される |
【症状】 | - 腸管感染症
- 病原性大腸菌の感染により、下痢などの消化器症状を起こす
毒素原性大腸菌 (ETEC) | 原因…易熱性のエンテロトキシン(LT)が病原性に関与 疫学…旅行者下痢症の主たる原因であり、輸入腸管感染症の中で最多 症状…米のとぎ汁様の下痢(コレラに類似するが、軽症) |
組織侵入性大腸菌 (EIEC) | 感染…腸管粘膜に侵入して、そこで増殖 症状…粘血便(赤痢菌と同様) |
腸管出血性大腸菌 (EHEC) | 病原菌…O157・H7によるものが大部分。きわめて少数の菌数で発症し、容易に集団発生や二次感染をきたすため、感染症法で3類感染症として位置づけられている 感染…汚染された水や食品からの経口感染、感染者からの接触感染 原因…志賀赤痢菌の作る毒素に類似するベロ毒素(VT)が病原性に関与 症状…2〜3日の潜伏期の後、血便と激しい腹痛をきたす(出血性大腸炎) 合併症…急性腎不全、溶血性貧血、中枢神経症状(これらは特に小児に好発し、溶血性尿毒症症候群(HUS)とよばれる) 治療…初期には抗菌薬(ホスホマイシンetc.)の投与を行う |
腸管付着性大腸菌 (EAEC) | 感染…大腸粘膜上皮細胞で増殖するとともに大腸粘膜の刷子縁を破壊 分類…腸管病原性大腸菌(EPEC)、腸管凝集付着性大腸菌(EAggEC)、腸管局所付着性大腸菌(LAEC)etc. 疫学…発展途上国において乳幼児に集団発生する下痢症の起炎菌として重要 症状…下痢 |
- その他の症状
尿路感染症 | 膀胱炎、腎盂腎炎etc. |
胆道感染症 | 多くは胆石などの胆道系の基礎疾患を有する |
呼吸器感染症 | 肺炎などを起こす。多くは基礎疾患を有する者に二次性肺炎として発症する |
敗血症 | エンドトキシン・ショックやMOFをもたらす |
髄膜炎 | 生後3ヶ月以内の新生児・乳児の髄膜炎の起炎菌として、GBSと並ぶ代表格 |
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【治療】 | 腸管感染症⇒脱水の是正、中等度以上では抗生物質の投与 腸管外感染症⇒抗生物質の投与(ニューキノロン系、第三世代セフェム) |
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細菌性赤痢 bacillary dysentery |
【原因】 | 赤痢菌Shigella…通性嫌気性菌。非運動性。自然宿主は主にヒト |
【分類】 | A群(S. dysentery)、B群(S. flexneri)、C群(S. boydii)、D群(S. sonnei)の4群に大別 強烈なVero毒素を産生するA群の頻度は激減し、軽症型のB群・D群が増加してきている(D群が約8割) |
【感染】 | 糞口感染。大腸粘膜細胞に侵入し、そこで増殖死、小膿瘍を形成する。感染症法で2類感染症とされており、東南アジアからの輸入例が近年増加傾向。毎年1000人前後の患者が発生している |
【症状】 | 1〜5日の潜伏期の後、全身倦怠感、悪寒を伴う発熱、水様性下痢で発症する。発熱が1〜2日続いた後、腹痛、テネスムス、膿血便便などの赤痢症状が出現する。S状結腸の病変が強くなると腸管壁が肥厚し、左下腹部に有痛性の腸索を触れるようになる |
【検査】 | 培養はS-S培地を用いる |
【治療】 | 経口的な水分補給、抗生物質の投与(ニューキノロン系が第1選択。小児にはホスホマイシン) |
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サ
ル
モ
ネ
ラ
属
感
染
症 | 腸チフス typhoid fever パラチフス paratyphoid fever |
【原因】 | チフス菌Salmonella typhi…サルモネラ属の一種 パラチフス菌Salmonella paratyphi…サルモネラ属の一種。パラチフスを起こすのはA群のみ(B群・C群はサルモネラ感染症を起こす) |
【疫学】 | 日本を除くアジア、東欧、中南米、アフリカの各国で広く流行 |
【感染】 | ヒトにだけ病原性を有する。感染症法の2類感染症で、輸入感染症として重要。糞口感染(or感染者からの接触感染)により、小腸粘膜(特にPeyer板)に侵入し、Mφ内で増殖し(細胞内寄生)、第1次菌血症を起こす。その後、網内系細胞に貪食され、再び増殖した後、第2次菌血症を起こす。胆石などの胆道系疾患があると、胆嚢保菌者となりやすい |
【症状】 | 潜伏期…10日間以上 第1週…発熱(典型的には39℃台の稽留熱)が中心。第1週の終わり頃から、脾腫とバラ疹(直径数mmの紅色丘疹)が出現 第2週…消化器症状(下痢or便秘)、高熱、全身衰弱状態、無欲様顔貌、比較的徐脈 第3週…Peyer板の壊死による潰瘍化が起こり、時に腸穿孔をきたす 第4週…症状は軽快。一部で胆嚢保菌者となる ※テネスムスはあまりみられない |
【検査】 | 血液検査⇒WBC↓(Eosino.消失)、Widal反応(+) 培養検査…第2週までは血液培養、第3週以降は糞便培養・尿培養、治癒判定には胆汁培養 |
【治療】 | クロラムフェニコール系が長い間第1選択であったが、耐性菌の顕在化などにより現在はニューキノロン系が第1選択となっている。小児ではホスホマイシンなどを使用 |
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サルモネラ感染症 |
【原因】 | サルモネラ属菌(チフス菌、パラチフス菌A以外) |
【感染】 | 病原性は弱く、大量の菌を摂取した場合に食中毒を起こすだけ。原因食物としては、卵、乳製品、肉類など |
【疫学】 | 食中毒の原因として1番多い |
【症状】 | 8〜48時間程度の潜伏期の後、腹痛、下痢(多くは水様性)、発熱を起こす。予後良好で、数日で軽快する場合がほとんど |
【治療】 | 輸液などの対症療法で十分だが、ニューキノロン系、アンピシリン、ホスホマイシンなどが有効 |
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ビ
ブ
リ
オ
属
感
染
症 | コレラ cholera |
【原因】 | コレラ菌Vibrio cholerae…好気性菌。短桿状(コンマ状)の形態。ビブリオ属の一種。鞭毛で活発に運動する。コレラを起こす(コレラ毒素を産生する)のはVibrio cholerae O1のみ(O1抗原をもたない菌はNAG Vibrioとよばれ、食中毒の起炎菌として扱われる) |
【分類】 | 古典型(ガンジス川流域の風土病で、6回の世界的流行を起こした)、エルトール型(インドネシア原産で、第7次流行を起こした)の他、コレラ様症状を起こすO139型(ベンガルコレラ)が知られている |
【疫学】 | 熱帯・亜熱帯地域で発生し、世界のコレラ患者は年20〜25万人。日本では輸入感染症が主で、バリ島で集団発生のあった1995年を除いて、毎年2ケタ台の患者数が続いている。ほとんどがエルトール小川型(汎流行) |
【感染】 | 経口感染(水系感染を含む)による。酸に弱く、大部分は胃酸によって殺菌されるが、小腸粘膜上皮細胞内で増殖する場合がある。そこで産生されるコレラ毒素(CT)の働きにより、腸管上皮細胞からNa+・Cl-・水が分泌される 感染症法の2類感染症。代表的な輸入感染症で、増加傾向にある |
【症状】 | 激しい下痢(米のとぎ汁様)、脱水症状、体内総K量の減少、代謝性アシドーシス、過呼吸、コレラ様顔貌(眼窩の凹み)、洗濯婦の手(手がしわしわ)、痙攣、意識障害、ショック状態etc. ※発熱(−)、腹痛(−) |
【治療】 | 脱水の治療(電解質を含んだ十分な輸液)、抗生物質の投与(テトラサイクリン系、ニューキノロン系、ST合剤) |
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腸炎ビブリオ腸炎 |
【原因】 | 腸炎ビブリオVibrio parahemolyticus…ビブリオ属に属する。コンマ状の形態。鞭毛をもち、運動性を有する。塩分を好み、普段は海水中に生息 |
【感染】 | 本菌の付着した海魚を摂取することによって、感染型食中毒を起こす |
【疫学】 | 食中毒の原因として2番目に多い。発生は夏季に集中 |
【症状】 | 12〜24時間の潜伏期の後、下痢(腐敗臭が特に強い)、胃痙攣様の上腹部痛、嘔吐、発熱をきたす。予後良好で、数日以内に軽快 |
【治療】 | 輸液などの対症療法で十分 |
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Vibrio vulnificus 感染症 |
【感染】 | 本菌の付着した海産物・海水から感染する |
【症状】 | 健常人ではほとんど問題となるような症状を呈さないが、肝硬変・DMなどが基礎疾患にある患者では重篤な軟部組織感染症を伴う敗血症が起こる |
【予後】 | 肝硬変患者では致命的になる可能性がある |
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エ ル シ ニ ア 感 染 症 | ペスト plague |
【原因】 | ペスト菌Yersinia pestis…自然宿主は野ネズミ |
【感染】 | ネズミなどの囓歯類に感染し、その値を吸ったノミがヒトを刺すことによりヒトに感染する。その他、腺ペスト患者からの接触感染、肺ペストからの飛沫感染が起こりうる 感染症法で1類感染症に指定されており、生物兵器としての使用が危惧されている |
【疫学】 | わが国では1926年を最後に1例も発生していない。世界的にみても発生地域は限られている |
【症状】 | 全身のリンパ節腫脹、疼痛、発熱が起こる。病勢とともに全身衰弱、痙攣、意識障害が起こり(腺ペスト)、腺ペストがさらに進行すると気道に排菌されるようになる(肺ペスト) |
【予後】 | 早期に治療しなければ致命率は100%に近い |
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仮性結核菌(Yp)・ 腸炎エルシニア (Ye)感染症 |
【原因】 | 仮性結核菌Yersinia pseudotuberculosis、腸炎エルシニアYersinia enterocolitica |
【感染】 | 野性動物や家畜の腸管内に生息しており、これらの動物により汚染された水の摂取あるいは菌の付着した肉類の摂取により経口感染する。細胞内寄生菌で、腸管上皮細胞に侵入した後、付近のリンパ節で増殖する |
【症状】 | Ye感染症…数日の潜伏期の後、発熱、下痢、腹痛を中心とする感染性食中毒を起こす Yp感染症…Ye感染症の症状+発熱の数日後に、川崎病様の症状が出現し、さらに半月後くらいに関節炎をきたすことがある |
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ヘ モ フ ィ ル ス 属 感 染 症 | インフルエンザ菌 感染症 |
【原因】 | インフルエンザ菌Haemophilus influenzae…ヘモフィルス属に属する。通性嫌気性菌。成人の鼻咽頭の常在菌 |
【分類】 | 莢膜抗原によりa〜f型に分類されるが、特にb型(HIBとよばれる)が病原性が強い |
【症状】 | 呼吸器感染症…a〜f型すべてが起炎菌となりうる。鼻咽頭炎、副鼻腔炎、喉頭蓋炎、中耳炎、肺炎、慢性呼吸器疾患(気管支拡張症やCOPD etc.)の急性増悪etc. 全身症状…b型の場合、敗血症、小児の髄膜炎の起炎菌となりうる |
【検査】 | チョコレート培地での培養 |
【治療】 | βラクタマーゼ産生菌が約30%あり、第1選択は第三世代セフェムとニューキノロン系(感受性試験でβラクタマーゼ非産生菌と分かれば、アンピシリンを使用) |
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軟性下疳 soft chancre |
【概念】 | 下疳=陰部がただれて潰瘍を起こすこと |
【原因】 | Haemophilus ducreyi…ヘモフィルス属の一種 |
【感染】 | 性行為感染 |
【症状】 | 数日の潜伏期の後、陰部に有痛性の潰瘍を形成し、鼠径部リンパ節が腫脹する |
【治療】 | マクロライド系、ST合剤 |
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クレブシエラ感染症 Klebsiella infection |
【原因】 | クレブシエラ属Klebsiella…分厚い莢膜をもった通性嫌気性、非運動性の菌。口腔内・腸管内の常在菌。弱毒菌ではあるが、本来的にペニシリン耐性なので、ペニシリン系の長期投与により、菌交代現象をきたして臨床症状を呈する |
【分類】 | 4種類ある。臨床上最も問題となるのは肺炎桿菌K. pneumoniaeで、他にはK. oxytoca etc. |
【症状】 |
肺炎 | 原因…K. pneumoniae 疫学…compromised hostに二次性肺炎を起こすことが多いが、大量飲酒者などに一次性肺炎を起こすこともある 症状…二次性肺炎の場合には緩徐進行性で、微熱、咳嗽、喀痰(糸を引く粘稠性の高い痰)などをきたす。一方、一次性肺炎の場合には急激に、高熱、激しい咳嗽、多量の粘稠性の喀痰、胸痛、呼吸困難、チアノーゼなど重篤な症状をきたす |
その他の 症状 | 原因…K. oxytocaが多い 感染…compromised hostに日和見感染として発症 症状…出血性大腸炎、尿路感染症、胆道感染症、髄膜炎、敗血症、肝膿瘍、眼内炎etc. |
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【検査】 | 肺炎の場合、胸Xpにて空洞形成 |
【治療】 | 第三世代セフェムが第1選択(アミノグリコシド系も有効) |
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セラチア感染症 |
【原因】 | セラチア属…クレブシエラ属に類似。弱毒菌ではあるが、タフな菌である |
【症状】 | compromised hostに日和見感染を起こす。尿路感染症、敗血症etc. |
【検査】 | 本菌の一部は培養にて赤〜桃色の色素を産生 |
【治療】 | 第三世代セフェム、アミノグリコシド系 |
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百日咳 whooping cough (pertussis) |
【原因】 | 百日咳菌Bordetella pertussis…ボルデテーラ属の一種。好気性菌。百日咳毒素(PT)をはじめとする5種類以上の毒素を産生 |
【疫学】 | 夏季に好発。世界的にみられるが、わが国では予防接種の普及により減少傾向 |
【感染】 | 飛沫感染により気道に入った菌は、線毛細胞に付着・増殖し、毒素によって線毛運動を抑制する。血中には侵入せず、常に気道粘膜にとどまる。感染力はカタル期に最も強い。終生免疫 |
【症状】 | 新生児〜生後2ヶ月…無呼吸発作、痙攣(より重篤)etc. ※抗体が胎盤移行しないため、新生児でも罹患することがある 生後3ヶ月〜学童期…約2週間の潜伏期の後、カタル期(症状は軽い咳嗽のみ)→痙咳期(刺激により突然痙攣するような咳発作を連続して起こす。発作中は息が吸えず、呼吸困難・チアノーゼ・顔面の浮腫状紅潮などをきたす。発作後は深くて長い笛声音が聴取される)→回復期(次第に発作の回数・程度が軽減)と進行 成人…無症状or気管支炎 合併症…肺炎(二次感染)、中耳炎、肺気腫、皮下気腫、無酸素血症による脳症・痙攣、脳浮腫・頭蓋内出血、結膜下出血、嘔吐 |
【検査】 | 血液検査⇒WBC↑(特にLympho.↑↑)、CRP→ 培養検査…Bordet-Gengou培地などの特殊な培地が必要 |
【予防】 | 3種混合ワクチン(DPTワクチン) |
【治療】 | マクロライド系、テトラサイクリン系、アンピシリン、第三世代セフェムなどが使用されるが、抗生物質が著効するのはカタル期のみ |
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ブルセラ病 brucellosis |
【原因】 | ブルセラ菌…好気性菌。細胞内寄生菌 |
【感染】 | 人畜共通感染症で、感染した家畜との接触、乳製品の摂取によって、ヒトに感染する。感染症法の4類感染症 |
【症状】 | 発熱(典型的には波状熱)、リンパ節腫脹、肝脾腫etc. |
【治療】 | ストレプトマイシン、テトラサイクリン系 |
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緑膿菌感染症 Pseudomonas aeruginosa infection |
【原因】 | 緑膿菌Pseudomonas aeruginosa…シュードモナス属に属する。好気性菌で、発酵は行わない。土壌、下水、ヒトや動物の腸管などに存在し、特に湿った場所を好む傾向がある。栄養要求性が低く、栄養分のほとんどない場所でも生息できる。健常人にはほとんど無害だが、非常にタフな菌で、分厚い莢膜を有し、粘液を分泌し、バイオフィルムを形成するため、薬剤が効きにくい。病棟で頻用される消毒液(クロルヘキシジン、逆性石鹸)中でも生息可能である |
【感染】 | compromised hostに対する日和見感染の代表的な菌種で、院内感染の原因として重要 |
【症状】 | 慢性呼吸器感染症患者に対する肺炎、尿路通過障害をもった患者や尿道カテーテル留置患者に対する膀胱炎・腎盂腎炎、慢性中耳炎の増悪、敗血症、髄膜炎、心内膜炎etc. |
【検査】 | 長時間培養すると、緑色の色素を産生 |
【治療】 | カルベニシリン・スルベニシリン・ピペラシリンなどのペニシリン系、アミノグリコシド系、第三世代セフェム、ニューキノロン系etc. |
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レジオネラ症 legionellosis |
【原因】 | レジオネラ菌Legionella pneumophila…土壌中や河川に広く分布。非常にタフな菌で、栄養要求性が非常に低い。細胞内寄生菌 |
【疫学】 | 細胞性免疫の不十分な新生児の他、基礎疾患を有し、抗癌剤や免疫抑制剤を使用中の患者などに好発 |
【感染】 | 塵埃を介した気道感染。感染症法の4類感染症 |
【症状】 | 肺炎…数日の潜伏期の後、突然、高熱、咳嗽、喀痰などを呈し、適切な治療が行われないと、症状は急速に進行し、呼吸困難、意識レベルの低下をきたし、死亡することもある |
【検査】 | グラム染色にて不染、通常の培地にて発育しない(BCYE-α培地が必要) |
【治療】 | マクロライド系(エリスロマイシンetc.)、リファンピシンの他、ニューキノロン系が有効 |
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カンピロバクター 感染症 campylobacter infection |
【原因】 | カンピロバクター属…微好気性菌。らせん状orS字状の鞭毛を有する菌。家畜の腸管内に常在 |
【疫学】 | 感染性下痢症の起炎菌の中でもかなりの部分を占める | |
【感染】 | 人畜共通感染症の1つで、本菌に汚染された生焼けの肉類・生ミルクの摂取により経口感染 |
【症状】 | 感染性食中毒…2〜11日の潜伏期の後、発熱、腹痛、下痢(最初は水様、後に粘血便)をきたす。一般に予後良好で、数日以内に軽快するが、compromised hostの場合には敗血症を起こすこともある その他の症状…Guillain-Barre´症候群 |
【検査】 | スキロー培地による培養、糞便の直接鏡検 |
【治療】 | 輸液などの対症療法で十分だが、マクロライド系の投与は有効 |
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